PROJECT STORY_01 即日配送

できないとは言わない文化と、時代の変化を
いち早く感じ取ったネットワーク活用がカギ。

即日配送立ち上げプロジェクト
  • プロジェクト概要

    東京23区内で午前中に荷物を集荷できたら、関東1都3県に夕方にはお届けできる「即配事業」。事業が立ち上がった1980年代後半、荷物の配送には早くても丸1日かかるのが一般的で、即日配送は画期的な事業として注目されました。他の企業の追随を許すことなく、どのように成長してきたのか。そしてなぜ30年以上、続けられたのか。SBSグループの根幹をなす事業についてご紹介します。
    ※即日配送は、SBSグループの創業会社である「関東即配」が1980年代に立ち上げた事業。グループ全体の根幹となる事業のため、本記事では、関東即配が行った内容を「SBSグループ」が行った内容として表記しております。

  • プロジェクトの課題

    80年代後半当時、事業そのものには新規性もニーズもあったものの、立ち上げ直後には多くの障壁がありました。事業開始直後にバブルが崩壊したことや、大手企業が立ち上げた翌日配送事業とのシェア争いなどに、立ち向かわなければならなかったのです。

  • SBSロジコムがだした答え

    私たちは、同業者同士の協会や組合などのネットワークを狙って積極的にアプローチ。特定の商材、特定の地域でのシェアを丸ごと取りに行く戦略を取りました。

STORY ストーリー

  • できないとは言わない。
    考え抜くことが次のチャレンジを促す。

    即配事業立ち上げ当初は、最初から順風満帆とは行かず、世の中の不況や資金面の課題、ライバル会社との競争の影響を受けることに。 事業拡大へ向け、新しい戦略が必要となりました。新規顧客獲得へ向けた営業活動を行いたいけれど、人もいない、資金も潤沢でない。手当たり次第に営業しても、規模の大きなライバル会社には勝てない。そこでとった戦略は、同業者同士の協会・組合などすでにネットワークが出来上がっているところを狙って、ネットワークごと一括受注を狙うこと。
    たとえば最初はメガネ店の協会へ営業活動を行い、各メガネ店の即配を一括受注。メガネのレンズは小さくて高価で軽いため、複数店舗の商品をひとつの小さなトラック(軽貨物)でたくさん運ぶことができたのも重要でした。メガネ協会の次は、理美容や歯科技工。次は商店街で近い位置にありそうな文具店の協同組合、といった具合です。創業社長の鎌田による「できないとは言うな。かならずできるように考えて努力せよ」との言葉も社員たちの背中を押しました。

  • 知らない業界にこそ、
    自社事業成長のヒントがある。

    逆境の中でも勝ち目を見極め、そこへ果敢にチャレンジする。 既存ネットワークを活用する戦略は功を奏し、即日配送は現在でも私たちの主力事業のひとつであり続けています。大手企業のECや物流網が発達した現在、即日配送自体は珍しいことではなくなっていますが、各業種や地域ごと強いネットワークを有していることは、今後も活躍していける私たちの強みです。
    たとえば、新聞配達の購読者数は減っていますが、私たちはその地域の配達に関するノウハウをたくさん持っている。ならば、地域新聞の配送拠点で他の荷物も扱い、地域に強いデリバリーセンターにするのはどうでしょう。まちの電気店は、大手家電量販店にできない、小回りのきいた家電配送や修理対応ができるかもしれない。
    すでにあるネットワークを活かし、新しい配送のあり方を考えていくのは、SBSグループの企画提案の基本です。こうした創業マインドを一番持っていると自負するSBSロジコムは、これからも物流業界に閉じず、常に他業界へ目を向けたり、知らない職種の人たちと気軽に触れ合うことが、私たちの事業発展には必要なことだといえるでしょう。