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プロジェクト概要
物流業界の人手不足が、大きな社会課題として注目されています。EC市場の伸びにより今後ますます労働力が必要な一方、働く人は足りていない状態。課題を前に、SBSグループ全体ではLT(Logistics Technology)部門を立ち上げ、ロボットやその他最新ソリューションの開発・検証を開始しました。2024年からは、最新技術を活かしたEC専門の物流拠点が稼働し始めています。
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プロジェクトの課題
解決したい課題は人手不足の解消。ただしロボットを導入すれば、そっくりそのまま人間の代わりをしてくれるわけではありません。ロボットと人の動きはそもそも大きく異なる上に、物流は現場ごとに状況や扱うモノが多様すぎる。既存現場にそのままロボットメーカーから購入したものを導入しても、上手くはいかないだろうと私たちは判断しました。
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SBSロジコムがだした答え
物流の特性を踏まえたロボットやテクノロジーとはどのようなものか、そしてそれを活かせる現場とはどのようなものか。ゼロから検証する施設「LTラボ」の設立を、SBSグループは決断しました。
PROJECT STORY_03 最先端物流拠点
自ら技術を知り、
現場をつくる、
SBSの本気。
STORY ストーリー
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数年後に必ずロボットが活躍する。
強い想いが、プロジェクトを動かした。プロジェクトが始動したのは2020年頃。当初の注力ポイントは、既存物流拠点における人手不足。実際にいくつかの物流現場へロボットシステムの導入を試みました。しかし検討しわかったことは、既存拠点に技術やロボットをそのまま入れたところで、望み通りには運用できないこと。これまで人がアナログに作業することを前提につくられた物流現場では、技術を活用しきれないことが懸念されました。そこでSBSグループでは、LT部門を立ち上げ、ソリューション検証を専門に行うLTラボを設立。ロボットを活かせる物流現場の特性や現場設計について検証することにしました。
物流業界では、自社でこのようなラボを保有する企業は、他に例を見ません。数年後に必ず現場ではロボットが活躍するようになる。強い想いを持った社員がいたからこそ、プロジェクトは本格的に動き始めました。利益を生むかどうかわからない事業へ大きな投資を行うことは、SBSがグループとしても思い切った決断でした。 -
2024年、
待望のロボが活躍するEC拠点が誕生。現在LTラボでは、2つの方向で検討がなされています。ひとつは、既存拠点で人間とともに働けるロボット技術です。人間の動きをそのまま肩代わりするのではなく、ロボットが活躍できる仕組みそのものから考えたい。たとえばAIにピッキングルートを学習させ、より効率的なピッキングや荷物の整理方法などを確立していくことなどがあります。もうひとつは、新しいロボットテクノロジーを活かせる、ロボット向けの新しい物流拠点をつくることです。2024年に開設した「EC野田瀬戸物流センター」はこれから、複数社のEC物流をワンストップに受けることのできる、ロボット技術を活かした拠点となるでしょう。一歩先を見据えながら、意志を持ってイノベーションを起こそうとする。SBSグループの姿勢が、またひとつカタチになろうとしています。